丸子温泉郷の食文化 -四季折々の山野草レシピ-

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春の歳時記と食

待ちわびた山の遅い春は三月の末ごろ。
残雪と見まごうばかりの一面の白いコブシの花と、雪融けた
北斜面の土手へアズマイチゲの白い花を訪ね歩きます。今年
も咲いたことにほっとしつつ、大切に見守ることから始まります。
食卓に春の香りをいっぱい並べて旬を満喫します。
信濃の春はいっせいに訪れます。

暮らし歳時記

山には、たらの芽、こしあぶら、わらび、こごみ、おけら、ととき、田畑の畦にはふきのとう、なずな、あさつき、よもぎ、にら、たんぽぽ、やぶかんぞう、せり、すいばなど、食べれるものが一度に芽を出します。

楽しみながら、皆で採りに行きます。
冬に使い切った山菜の塩漬け、乾燥、冷凍を今作ります。
田畑に種を蒔き、苗を植えます。
味噌を仕込むのは大切な行事です。
冬に休めた体は一気に忙しい日々に慣らすのが大変です。

春の食養生

この季節を健やかに過ごす食のポイントは、冷性・涼性の食材で肝臓を補う作用のある「酸」のもの、しいたけ、マッシュルーム、鶏肉、ほうれん草等を食べると良いでしょう。
又、春は肝臓や目にトラブルが多い季節ですので、枸杞(クコ)やレバー等を酸味で調理した料理をお勧めします。

山菜

▲山菜(こごみ/にわとこ)


山菜採り風景

春のレシピたち

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夏の歳時記と食

風の香りがニセアカシアの甘いにおいとなり、一面の白い花の中を通って上田や松本から丸子温泉郷にたどり着きます。
畑に次々となるベリー類や夏野菜を早起きして収穫に行きます。
夏に負けないように野菜料理をたっぷり食べます。
草むしりなどの仕事に大忙しの時期です。

暮らし歳時記

畑に植えた夏野菜が採れ始めます。自分の家だけでは使いきれないほど採れます。
野菜を作っていないお宅へ皆が持ち寄りますので、どの家も同じ野菜であふれることもまります。漬物や料理を工夫しあいます。
梅は固く漬けるのがこの土地流です。
甘漬け、塩漬け、しょうゆ漬け、味噌漬けなど色々あります。
周囲の山々には6~7種類の野生のベリー類が自生しています。
畑にはラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、カラント、
桑の実。
これらはホワイトリカーに漬けたり、煮てジャムにしたり、冷凍にしたりします。
どくだみ、アカシアの花のつぼみ、げんのしょうこ、スギナなどは干します。

夏の食養生

この季節を健やかに過ごす食のポイントは、心臓系統の機能を高めようということから、きゅうり、なす、トマト、とうがん等、寒性・涼性の夏野菜を食べるとよいでしょう。また、心臓系統に働きかけて効果のある蕗やごぼう、緑茶等「苦味」のある食材を組み合わせた料理をお勧めします。

夏野菜

▲夏野菜


ブラックベリー

▲ブラックベリー

夏のレシピたち

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秋の歳時記と食

周りが全部松茸山の丸子温泉郷では、夏の終わり頃松茸の話が挨拶がわりになります。
きのこには性質によって出る順番があります。
その年の雨の降り方で、出方が少なかったり、出なかったりすることがあります。

暮らし歳時記

松茸は食べる大きさに切って冷凍します。
栗茸は干します。(きのこご飯用)
その他のきのこは全部塩漬けにします。
冬に向けての秋野菜を保存します。
長ネギは陰干しにします。
凍らないようにして保存するのは、長いも、じゃがいも、里芋、大根、人参、キャベツ、白菜、ごぼう、さつまいも、かぼちゃは冬至までの分。
菊の花、唐花草(山ホップ)は干します。
秋一番の漬物の野沢菜、たくあんを漬けます。
穀類も種類別に蓄え、冬ごもりの支度が出来ました。
冬の寒さで土地が殺菌されます。

秋の食養生

この季節を健やかに過ごすポイントは、肺系器官を潤すことです。食物では辛みのあるもの、大根、わさび、にんにく、しょうが等を肉や秋の魚介類と組み合わせて食べるとよいでしょう。また肺系の考慮した食べ物は同時に毛髪や肌にも大変よい効果があります。

野沢菜

▲野沢菜


大根

▲大根


きのこ

▲きのこ

秋のレシピたち

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冬の歳時記と食

秋に囲った、たっぷりの秋野菜
作ったり、いただいたり、買い込んだりした穀類
(マメ・そば・地粉)
冷蔵庫には夏につんだベリー類と、トマトソース、
オイル付けがびっしりつまっています。
水屋(漬物小屋)には野沢菜、たくあん、白菜漬け。

ピクルス、わらび、たけのこ、ふきの塩漬け、奈良漬け、甘い梅にカリカリの塩梅、朝鮮人参、かりん、ごみしなど何を漬けたか忘れてしまうほど樽が並んでいます。干したものは大根、わらび、ハーブ類などがあります。
家の中を見渡しただけでも豊かな気持ちになります。温泉郷の長い冬はこれらをおいしく食べます。家族・友達・ご近所・来訪者とお話の花を咲かせて、コタツを囲み、ご飯のおかずの果てまで持ち出してお茶飲みの季節です。

暮らし歳時記

日当たりの良い川ではクレソンが採れますが、外は凍り付いています。
生のキュウリやナスやトマトを欲しがらなくても、春から秋まで工夫して保存した食べ物は豊かな食材として手元にあります。
今は食べるときに食べられる量だけ買うという食生活が主流で、家の造りもそのようになっています。
けれども、昔のように漬物を置く水屋が台所につながっており、外の温度に左右されない物置がある家は、多くのエネルギーの消費を減らします。
四季のものを無駄なく、多くの人々と分かち合い、住んで安心、食べて安心の生活は、昔からの半自給自足の生活の中にあります。
私たちは地域の人々と農業、商業、宿泊業、病院と共にこの食育の提案をしたいと思っています。

冬の食養生

この季節を健やかに過ごす食のポイントは、冷えに対する抵抗力の弱い腎臓を温めます。
腎臓を温める食材としては、牛肉や鶏の手羽先等を根菜類と組み合わせて調理した料理がお勧めです。鍋料理や汁物で体内を温めます。

花豆

▲花豆


鉄砲漬け、奈良漬け、野沢菜

▲鉄砲漬け、奈良漬け、野沢菜


水屋(漬物小屋)

▲水屋(漬物小屋)

冬のレシピたち

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